「生きる力(=応用力)」。直線的な詰め込み型のこれからの社会の展望を基に、求められる学校教育について学んだ。教育課程の基準には、学校における学習指導の拠り所となる学習指導要領の移り変わりから、教育の時代によって変わる部分(流行)と変わらない(不易)部分がある。この学習指導要領を基準としながら、教育計画を立案・実施・改善する主体性が教師に強く求められている(カリキュラムマネジメント)。

どんなに社会が変化しようとも、豊かな人間性、正義感や公正さを重んじ、自らを律しつつ、他人と協調し他人を思いやり、人権を尊重し、自然を愛するなどといった心を生徒たちに培うことは、いつの時代、どこの国の教育においても大切にされなければならないことである。そこに、社会的ニーズ(流行)を組み入れるのは大変なことかもしれない。例えば、ゆとり教育という理念はいいものだったが、教師がうまく対応できなかった面がある。

それらを解決するための手立て
教員自ら資質能力の向上に努めることは大切である。高度な専門的知識の修得、地域との連携・協働を通じて社会との接点を多く持つ。それが、課題探究型の学習、共同的な学び、新たな学びを展開する実践的指導力が身につくことにつながる。しかし、教員は多忙である。働き方改革を推進することが前提となるだろう。

その他、気づいたこと
社会的ニーズ(流行)を汲み取るため、校務分掌をうまく活用していくのはいいことかもしれない。例えば、学校職員という組織の中で、上司の指導や同僚の助言を受けながら成長していく。社会は法律でできているから、法律を知り、縛られるのではなく法律を活用して学習者の最善の利益を考え運用していく。法律の目的と目標を理解し、教科・生徒指導案に組み込むなど考えられる。また、激しい社会の変化でどんどん減っていく仕事を見ることで、何でも1人で抱え込んで忙しくしている場合ではないことにも気づくだろう。